スパルタ英語・英会話 NCC綜合英語学院

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英語・英会話 リーディングプラザ


◇内なる背伸びのすすめ

受験生が最も勉強しない科目は何だと思いますか。 昔から受験業界で言われている定説に従えば、それは現代国語です。 一つには、現代文は、とにもかくにもひととおりは読めて、何となくわかったような気がすることがあるのでしょう。 二つ目として、現代国語には、こう勉強すれば試験の点数が確実にアップするといった方法が存在しないからでしょう。 実際、模試の各科目の中で、点数が最もアップしにくいのが現代国語です。

こうした現代国語の特殊性はどこからくるのか。 それは現代国語の学力のかなりの部分が、その人が生まれてからこれまでの間に自らの内に蓄積してきたもののすべてによって決まるという残酷な事実です。 そしてこのことは、現代国語に限定されることではありません。 およそ私たちが文章を読むときには、それが日本語であれ、英語であれ、私たちは自覚しないまま、自らの持てるものを総動員し、持てるものをさらけ出して読んでいるのです。

それでは、自らの内にもっているもののすべてと呼んだものの実体は何か。 それは、知識や経験、論理的思考力や表現力、ことばにたいする感受性、それから人間や社会に対する関心など、具体的にあげていけば際限がありません。 もちろん、時の経過を待っていればこういったものは自然に育ってきますが、 中には、論理的思考力―文章を読解する上で非常に重要な能力です―のように、努力して意識的に育てなければなかなか育たないものもあるのです。 そしてそのための一番大切な方法として強調したいものが読書です。

これまでどれだけ充実した読書体験を持ってきたかということが、大学入試の現代国語はもちろん、英語の長文読解の出来具合も大きく左右すると言えるでしょう。 あくまでも充実した読書体験でなければいけません。 寝転んでいてもスラスラ読めるような本を何冊読もうとも読解力の伸びにはあまり役には立たないのです。 必要なのは少し背伸びをしながらの読書です。



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